エメラルドマウンテン シリーズキャンペーン 2009 コーヒーと人生とひと言

日本のボランティア元年といわれる1995年の阪神淡路大震災から18年、そして東日本大震災から2度目の3月がめぐってきます。だいぶ根付いた感のあるボランティアですが、昔から日本には「お互い様」の助け合い精神が生きていたのでは。そんな身近な視点から、あなたのボランティアイメージを教えてください。
 
政府があんなで頼りにならない、そんな気持ちからかボランティアやNPOの活動が活発になっている日本とは大違い。コロンビアは政府が積極的にボランティアを組織化し支援しているとのこと。植民地から独立を果たして国造りをしてきた人々の意識あるいは国情の違いでしょうか。あなたはどう感じますか。
 
  先住民の助けあいから、カトリックの精神へ
コロンビアのボランティア活動は植民地時代以前、互いに協力し助けあう先住民の伝統に起源をたどることができます。しかし、それがボランティアとして人々に意識されるようになったのは20世紀になってから。
コロンビア国民の大多数が信仰するカトリックの教えにより、災害や貧困に苦しむ人を助けることで信仰が深まるという考えが広まったのです。そして、そうした社会的活動をする人を評価するようになりました。またそうしたボランティア精神が20世紀後半以降、コロンビアを近代国家とするための支えになったともいえます。
3.11東日本大震災の後、コロンビア大使館では在日コロンビア人とともに食品配布などのボランティア活動を
行いました。パトリシア・カルデナス大使は石巻で被災した方々への援助活動にも参加しました。
 
  国を挙げての支援と、そのための法整備
1960年代からボランティアの重要さを認識した政府による支援がはじまり、1978年には「コロンビアボランティア活動法人」が組織され、安定した平和な環境、調和した国づくりに寄与する活動として認められました。この組織にはコロンビア全土にあるさまざまな団体が加盟し、健康、教育、コミュニティ組織や社会の安全などのテーマ毎に数々のプロジェクトが進められたのです。さらに2001年にはボランティア活動をより明確に規定する法令が作られました。この法令によって全国のボランティアシステムとして組織化され、2004年には国家法を制定して全国ボランティアシステムのさらなる活動促進と強化が図られました。このようにコロンビアのボランティアは国がその参加と促進を全面的に支援することで発展し、現在も全国でさまざまな活動が展開されています。  
全国のボランティアグループとそのプロジェクトを支援する政府発行の情報誌。

 

「あなたのボランティアイメージは?」ベストアンサーの5名様です。

体験を踏まえたお話と真摯なご意見を多数お寄せいただきました。 ボランティアということをこれだけ沢山の方が真剣に考えている 、それも自分に引き寄せて・・・とちょっと感動。日本のボラン ティア活動の未来を感じる貴重な投稿をありがとうございました。

●新潟県三条市 K.Aさん

仰々しく大々的にボランティアしていると聞くとなんだか恩着せがましい感じがするが、企業のHPなどをみてさりげなくボランティア活動をしていたと知るとへぇ〜そんなこともしていたのかと、感心する部分もあります。実際にどのような活動で、どんなことをいままでしてきたのかを知ることはその企業への関心も高まります。実際自分でもボランティアで活動したことはありますが、誰にもしたことは言わずさりげなくしています。

●神奈川県鎌倉市 K.Kさん

私は以前、障害者団体連合会の事務局でパート職員として働いておりました。その時に、知ったボランティアさんの存在。各作業所には、純粋なボランテイァさんがいらして、障害者の方と一緒に作業し、食事をし、サポートしていらっしゃいました。作業は、箱折りだったり、ボールペンの組み立てだったり、たわしを作ったり…と、地味な作業ですが、ボランティアさんの存在は大きく、不可欠です。特にお金に余裕のない福祉施設では貴重な人材です。自分で交通費を払い、昼食代を払い、作業所でお手伝いをするのです。とても立派だなと思いました。いつか自分もと思ってもなかなかすべてにおいて余裕がないと実行に移せません。そのうちいつか自分もそういうお手伝いができる状態になりたいと思ったものです。

●東京都葛飾区 M.Yさん

学生のころ、地域のためにゴミ拾いや老人ホームでのお手伝いなどのボランティア活動を実施していました。私にとってのボランティアのイメージは・・・「小さなお手伝い」です。大きなことをやる必要はなく、自分にできる小さなお手伝いをして、誰かの小さな助けになる、それだけで十分なんだと思います。

●兵庫県神戸市 Y.Rさん

自発的に無償で他者のために働くということは良いことだと思います。でも最近の学校教育の方針や、まじめ過ぎる学生さんとかだと、問題意識を高めたい(周りは自分たちよりも問題意識が希薄だと感じている)がために、「いかに多くの人々をボランティアに参加させるか」という方向に話がいきがちなので、違和感を感じます。もともとの語源であるvoluntaryは自由意志を持った自発的な行為を指していて、「〜すべき」だからしていることをボランティアとは言いません。いかにもありがちな「ボランティア」だけでなく、個々人が自発的に、思うような形で社会貢献することに対する評価がもっと上がってもいいと思います。彼らが思っているよりも実際は何らかのかたちで社会に貢献したいと思っている人はたくさんいるし、途上国支援や環境問題などにダイレクトに関われる職業は、ポストに対して志す人が多すぎる状態です。そういった格好良い仕事が出来る人は限られているし、需要がなく、人手よりもお金が足りないのが現状です。普通に企業で働いているサラリーマンでもお年寄りでも小学生でも、誰でも、強い問題意識や危機感などを持たずとも、ちょっと社会貢献したいなと言うときに気軽に出来るボランティアの形があればいいなと思いますね。楽しくなければ続かないですし、ボランティアというのは、語源の通り、人が人のために自分から何かをしようとする気持ちこそが重要なのだと思います。

●高知県高知市 T.Sさん

傾聴ボランティアのサークルに入り、自転車で通える範囲の一人暮らしのお年寄り宅を週イチで訪問しています。耳を傾けるだけのことですが、これがけっこう大変で…。でも私が来るのを楽しみにしていてくれている人もいるので、おかげで自分の存在価値を知ることにも繋がります。基本は【持ちつ持たれつ】常に対等であるべきだと思います!

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