2016/09/01
焙煎工房 珈夢亭(こむてい)
大阪支店 営業第二課 奥坊 大地さん
今回は、大阪府堺市にある「焙煎工房 珈夢亭」さんにお邪魔しました。珈夢亭を運営している三喜屋珈琲株式会社は、戦後間もない京都が発祥の地。店名の珈夢亭(こむてい)には、「敗戦後の社会に夢(ロマン)を蘇らせたい」という思いがこめられています。ほんのり和のテイストがただよう落ち着いた店内で、平成生まれのエース、奥坊さんにお話しを伺いました。
堺で茶の道を極めた千利休。
茶道ならぬ珈琲道で
受け継がれるおもてなしの精神
- 地図を見て驚いたのですが、お店のすぐそばに仁徳天皇陵があるのですね。
そうなんです。歩いて10分ほどでしょうか。お店の前の国道沿いをさらに進めば、千利休の屋敷跡もあります。
- 堺と言えば歴史のある街ですものね。三喜屋珈琲さんは京都が発祥と伺っていたのですが、このお店の隣にも、三喜屋珈琲株式会社の建物がありますね?
もともと京都にあった焙煎工場と本社機能を2003年に大阪へ移転したのですが、その時にこちらの珈夢亭もオープンしました。三喜屋珈琲は創業当時から「接客の心」をとても大切にしているので、オフィスの横にお店があるというのは、常にお客様のお顔が見えるという意味で、とても重要なことだと思います。
京都と堺で活躍し、おもてなしの道を極めた人物と言えば千利休です。私たちもそれにあやかり、千利休の茶の湯の心、和の文化を大切にしています。
− なるほど、それで営業の奥坊さんもこうしてお店に出ていらっしゃるというわけですね。
はい。私はお店にいることもあれば珈琲教室に出向いたりもしています。どちらの業務も、最終的にはお客様に喜んで頂くという所につながっているように思います。
焙煎したてのコーヒーにこだわって
様々な焙煎機を使い分け
− 焙煎工場が併設されているのに、店内にも焙煎機があるのはなぜですか?
これだと3kgまでしか焼けないのですが、店内で焙煎をして、素晴らしい香りと焙煎の様子を楽しんでいただくために設置しました。今月からはさらに頻繁に稼働させる予定です。店頭で販売中の大半のコーヒー豆は、併設の焙煎工場でそれぞれのコーヒーの雰囲気に合わせて、熱風・石焼・直火・炭焼と様々な焙煎方法で職人が焼いたものです。豆は常に焙煎日が管理されていて、新鮮なものだけが店頭に並ぶようになっています。
− そんなに色々な焙煎方法があるのですね。では、こちらにあるさらに小さな焙煎機は?
こちらは日替わりコーヒー専用のミニロースターです。半焼にしておいたコーヒー豆を熱風焙煎し、最後の仕上げを行います。それで焼きたての一番新鮮な状態を味わっていただけるのです。日曜日にはエメラルドマウンテン、金曜日にはコロンビアサンタンデールスプレモ・・・といったように、曜日ごとに豆が決まっているので、そこに合わせてご来店いただければ確実に焼きたて、という仕組みです。
コーヒーにのめり込んだ学生時代。
就職して最初に配属されたのは、物流倉庫で・・・?
− 奥坊さんはコーヒーが好きでこの業界に入られたのですか?
はい、そうなのです。僕は20歳の頃「ラテアート」に興味を持ったのをきっかけに、どんどんコーヒーの世界にのめり込んでいきました。そのころ大学ではスポーツを専攻していたのですが、学んでいるうちに本当にしたい事ではないように思えて、ちょうど別の道を模索していたところに、コーヒーに出会ったのです。
家庭用のエスプレッソマシンを買い、喫茶店でアルバイトをし、カフェ巡りをし、しまいには卒論のテーマまでコーヒーという具合です。就職も絶対コーヒー業界で!と志望していたところ、ご縁をいただいて今に至っています。
- スポーツ専攻でコーヒーの卒論ですか(笑) おもしろいですね。それほどまでに熱中していたコーヒーの会社に就職できたなんて、それはそれは嬉しかったでしょうね。
嬉しかったです(笑)でも、はじめに配属されたのは物流の部署で、倉庫で力仕事という毎日でした。
- やっぱりスポーツ専攻だったから、体力があると見込まれたのでしょうか。コーヒーが好きで期待に胸を膨らませて入った会社で、毎日倉庫だったら、ちょっと心が折れそうになりませんでしたか。
でも3年は頑張って働こうと決めていましたし、その間に、バリスタの資格が取れる学校に通って勉強もできました。今思えば、物流のことが学べたのも良かったです。
- なんと前向きな。偉い!のひとことです。
とんでもないです、僕は今までもいろんなことに興味を持つタイプで、ひとつのことに深くのめり込んでは飽きてしまうタイプだったんです。でもコーヒーだけは、知れば知るほど奥が深くて、これは教えてもらいながら修行しなければ無理だと思いました。
- 今はこうしてお店に出たり、先ほどおっしゃっていた珈琲教室なども出来るようになって良かったですね。どんな部署でも喜んで学ぶ姿勢を崩さないというところが、認められたのではないでしょうか。
コーヒーの味を覚えるのに必死だった入社当時。
エメラルドマウンテンは、記憶に残る美味しさでした。
本当にコーヒーは面白くて、原産地、豆の種類、焙煎方法などを意識して飲むことで、その味の違いの大きさに感動があります。例えば、COEコーヒー*と普通のコーヒーを飲み比べる機会があったのですが、やっぱり全然違います。
- そうですか。実は私、ショップ探訪でインタビューをさせて頂いておきながら、そしてCOEコーヒー*もいただいたことがあるのですが、いまだに「フローラルのアロマ」や「スパイシーな後味」といったような、コーヒーの説明書きにある表現の味が分からないんです。
僕も初めは分かりませんでしたので、大丈夫ですよ(笑)入社したての頃は豆の味や特徴を覚えるために、とりあえず端から端まで全ての豆を試飲して、自分なりの感想と表現をまとめ、そのあとはネット等を見て一般的な感想や味の特徴を知り・・・という事を繰り返していました。
そうそう、その中でも、エメラルドマウンテンを飲んだ時は他との違いが明らかに分かりました。独特の芳醇さと他のコロンビアとはまた違ったフルーティなコク。真っ先に好きになりましたね。
- それは嬉しい言葉ですね。奥坊さんおすすめの、エメラルドマウンテンの美味しい飲み方はありますか?
珈夢亭名物の急須で、堺の和菓子と一緒に味わっていただきたいです。 ブラックで飲んでも美味しい上質のコーヒーは、ほろ苦いお抹茶のように和菓子の甘さを引き立ててくれます。エメラルドマウンテンのコクと香りが和菓子の餡(あん)と非常に良く合い、上品な和菓子とコーヒーの鼻から抜ける香りは素晴らしい相性です。
- よく分かります!私は実は、コーヒーと和菓子ってかなり相性がいいと、かねてから思っていたんです。でも急須でいただくというのは、全く思いつきませんでした。
*COEとは:Cup of Excellence の略。各国で行われ、その年に採れた最も美味しいコーヒーを決める、国際的に権威ある品評会
エスプレッソマシンの導入に、ワクワクしています。
- とても勉強熱心な奥坊さんですが、なにか目標があるのですか。
目標というより夢のようなものはあります。生産国を旅したり、奥が深い焙煎の事も学びたいです。
あとは、すごく近い話なのですが、今月からお店にエスプレッソマシンが導入されるのです。これまではハンドドリップ一筋で、それも良かったのですが、やはりラテアートが好きでこの世界に入り、バリスタの資格まで取ったのでエスプレッソが始まるのはとても嬉しいです。
- 本当に、コーヒーが好きで楽しんで働かれている感じが伝わって来ます。なんだかとても、さわやかな気持ちになりました。
焙煎工房 珈夢亭(こむてい)
住所 | 〒591-8031 大阪府堺市北区百舌鳥梅北町2-102-1 |
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営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 年中無休(年始のみ休み) |
電話番号 | 072-255-7007 |
FAX番号 | 072-255-7007 |
最寄り駅 | 南海高野線・JR「三国ヶ丘」駅 徒歩約7分 |
駐車場 | 有り |
公式サイト | http://mikiya-coffee.co.jp/ オンラインショップ http://mikiya-coffee.com |
クイズ:三喜屋珈琲株式会社のサイトには、1927年にFNC コロンビア国立コーヒー生産者連合会が設立されてから、コロンビアにはある変化が起こったと書かれています。さてそのあることとは何でしょう。
1: コーヒーの出荷量が一気に増えた
2: コーヒーの焙煎技術が向上した
3: コーヒー生産国としてのレベルが一気に向上した
【賞品】三喜屋珈琲 直火焙煎 エメラルド マウンテン 200g 5名様
【応募方法】以下の応募フォームに、クイズの答えと必要事項をご記入の上、送信して下さい。
【応募期間】〜 2016年9月30日(金) 24時
【当選者発表】賞品の発送をもって代えさせていただきます。
【注意事項】景品の発送は日本国内に限ります。
【個人情報の取扱いについて】 お客様にご入力ただいた個人情報は、当キャンペーン当選者への賞品の発送及び発送に関するお問い合わせのための使用に限定しております。このキャンペーンにご応募をされた時点でプライバシーポリシーの内容にご同意頂けたものとします。
キャンペーンは終了しました。
沢山のご応募ありがとうございました。
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