エメラルドマウンテン コーヒー大国、コロンビア

豊かな自然と温暖な気候のコロンビアは樹木も果物も鳥類も、眩しいほどの多種多彩さ。花も例外ではなく、その恵まれた土壌を生かした花卉栽培は重要な輸出産業です。花の加工技術も発達し、魔法にかけられたように枯れない花も生まれています。
 
 
  「プリザーブドフラワー」ってご存知ですか?
造花ではとても再現できない本物の花の美しさが、何ヶ月も楽しめる花です。 生花の水分を特殊な液と入れ替える加工を施したもので、いつまでも萎れない花として近年人気を集めています。結婚式やパーティのコサージュ、店のディスプレイなどで使われていますので、どこかで目にされた方も多いのでは。
プリザーブドフラワーはコロンビアで確立された技術で、豊富な生産量を誇るコロンビア産の花々を加工して世界に輸出されています。
 
 
  コーヒーと花に溢れた国コロンビア
コロンビアと言えば日本人がまず思い浮かべるのはコーヒーですが、花の生産国としても世界有数の輸出量を誇っています。日本向けにはカーネーションが大量に送られていて、5月の母の日に贈られる何割かはコロンビア産です。切花に加えて近年はプリザーブドフラワーの輸出も伸びていますが、その8割が日本向け。日本人の花好きと「いけばな」という伝統のなかで、プリザーブドフラワーの自然で繊細な美しさが評価されているようです。
 
  日本の男が女性に花を贈らないのはなぜ?
実は本国のコロンビアでは、プリザーブドフラワーは市場に出ていません。花の国コロンビアでは街角でも生花が盛んに売られ、男性が女性に花を贈ることも日常的。 コロンビア人から見て日本の男性の無粋ぶりは呆れるほど、という意見もあります。 結婚記念日はもちろん、デート、誕生日、パーティ、嬉しいことがあった時、どんな時にも花は大切なメッセンジャー。コロンビア人にとって花は音楽と踊り同様、生きること、生活をより楽しむ重要なアイテムなのです。
 
  銀座に不思議な花園が出現?
プリザーブドフラワーを使ってデザインの美しさとセンスを競う「フローラルエバー プリザーブドフラワーコンテスト」。8回目を迎える今年は入選作の展示会が2月26日(火)〜3月5日(火)、銀座三越で開かれました。
全国から沢山の応募があり、厳正な審査を勝ちぬいた入選作品が並ぶ会場は、春の光りあふれる不思議な花園の雰囲気。自然の花の時間が止まってしまったかのようなプリザープドフラワーの独特な美しさが、思い思いの造形に表現されています。
 
  多彩な花々のデリケートな表情を
自然の色をそのまま留めた花から、プリザーブドならではの着色で青や黒・緑・濃い紫など自然界にはない華麗なカラーバリエーションも素敵です。花の種類もバラ以外にカーネーション、蘭、ガーデニア、カラー、紫陽花など。どの花も瑞々しくデリケートな美しさを湛えていて、目が離せません。 花の国コロンビアからやってきたプリザーブドフラワー。側でじっと見詰めるほどに造花でもドライフラワーでもなく、また生花とも微妙にちがうその不思議な存在感に魅せられます。どうぞあなたも目にすることがありましたら、近づいてよくご覧になってみてください。そして南半球のコロンビアに思いを馳せていただけたら嬉しいです。
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エメラルドマウンテンはコロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)の登録商標です。