エメラルドマウンテン コーヒー大国、コロンビア

政府があんなで頼りにならない、そんな気持ちからかボランティアやNPOの活動が活発になっている日本とは大違い。コロンビアは政府が積極的にボランティアを組織化し支援しているとのこと。植民地から独立を果たして国造りをしてきた人々の意識あるいは国情の違いでしょうか。あなたはどう感じますか。
 
  先住民の助けあいから、カトリックの精神へ
コロンビアのボランティア活動は植民地時代以前、互いに協力し助けあう先住民の伝統に起源をたどることができます。しかし、それがボランティアとして人々に意識されるようになったのは20世紀になってから。
コロンビア国民の大多数が信仰するカトリックの教えにより、災害や貧困に苦しむ人を助けることで信仰が深まるという考えが広まったのです。そして、そうした社会的活動をする人を評価するようになりました。またそうしたボランティア精神が20世紀後半以降、コロンビアを近代国家とするための支えになったともいえます。
3.11東日本大震災の後、コロンビア大使館では在日コロンビア人とともに食品配布などのボランティア活動を
行いました。パトリシア・カルデナス大使は石巻で被災した方々への援助活動にも参加しました。
 
  国を挙げての支援と、そのための法整備
1960年代からボランティアの重要さを認識した政府による支援がはじまり、1978年には「コロンビアボランティア活動法人」が組織され、安定した平和な環境、調和した国づくりに寄与する活動として認められました。この組織にはコロンビア全土にあるさまざまな団体が加盟し、健康、教育、コミュニティ組織や社会の安全などのテーマ毎に数々のプロジェクトが進められたのです。さらに2001年にはボランティア活動をより明確に規定する法令が作られました。この法令によって全国のボランティアシステムとして組織化され、2004年には国家法を制定して全国ボランティアシステムのさらなる活動促進と強化が図られました。このようにコロンビアのボランティアは国がその参加と促進を全面的に支援することで発展し、現在も全国でさまざまな活動が展開されています。  
全国のボランティアグループとそのプロジェクトを支援する政府発行の情報誌。
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