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珈琲焙煎工房 函館美鈴 浜田山店 店長 後口さん

20140601

珈琲焙煎工房 函館美鈴 浜田山店

店長 後口さん

今月は、杉並区にある珈琲焙煎工房 函館美鈴 浜田山店さんにお邪魔しました。函館美鈴(はこだて みすず)というお名前にもある通り、北海道が発祥の老舗珈琲店とのこと。
井の頭線浜田山駅から、賑やかな商店街を西へ歩くとすぐに「焙煎工房」という名前にぴったりな雰囲気の、味わいある木の外観が見えてきます。

コーヒーも、お肉やお魚と同じくらい鮮度が重要、と
生活に近い場所に作った東京1号店。

▲東京で初めてコーヒーに出会った初代社長鈴木武二氏が、函館でコーヒーと洋食器の店「鈴木商店」を開いたのが始まり。創業82周年を迎える。

▲東京で初めてコーヒーに出会った初代社長鈴木武二氏が、函館でコーヒーと洋食器の店「鈴木商店」を開いたのが始まり。創業82周年を迎える。

- 函館美鈴さんは、北海道を中心に展開されていますが、ここ浜田山店さんはいつ頃できたのですか?

2005年にOPENしました。
ここ浜田山が、函館美鈴の東京進出第1号店なのです。

- この場所に何か特別な思いがあったのでしょうか。

東京進出といっても、都心ではなく住宅地であることに意味がありました。美鈴では「コーヒーもお肉やお魚のように生鮮食品として新鮮なものを提供したい」と考えておりますので、住宅に近くて、毎日スーパーに行くのと同じようにコーヒーを買えるという状況が理想だったわけです。あとは、ドラマが無くて恐縮ですが、当時の開発者がこのあたりに住んでいたから・・・という理由もあります(笑)

- いえいえ、それも十分ドラマだと思います!お肉やお魚と同じくらいコーヒーの鮮度にこだわるというお話は興味深いです。

コーヒーは日持ちするものという概念が一般的だと思うのですが、生豆を焙煎したてのコーヒーを味わっていただけたら、なぜ私どもがこれほど新鮮さにこだわるのかきっと分かっていただけると思います。

▲注文を受けてから生豆を焙煎するので劣化のない最も鮮度の良い状態で提供できる。好みに合わせて焼き方のカスタマイズも自由自在。

▲注文を受けてから生豆を焙煎するので劣化のない最も鮮度の良い状態で提供できる。好みに合わせて焼き方のカスタマイズも自由自在。

初めてこちらでコーヒーをお買い上げ下さったお客様には、正しい保管方法やこれくらいの期間で飲んでくださいね、というご説明をするのですが、「そんなに持たないの?」「冷蔵庫に入れるの?」とビックリされる方も多いです。

- 普段のお買い物と同じように、いつも新鮮な焼きたてコーヒーが近所で手に入るというのは最高の贅沢ですね。

そう言っていただけると嬉しいです。実際、平日のスーパーが混む時間帯にお店が賑わいますので、まさに肉や魚のついでにご利用いただいているようで、本当に私たちの願い通りです。
お休みの日は遠方の方や男性のお客様が増えます。コーヒーを趣味にされていて、わざわざお越し下さる方々も多いです。

- コーヒーが趣味とは。なるほど、取り扱っている豆の種類がとても多いですものね。
コーヒーは、一度気に入ると同じ豆を買い続ける場合が多いと聞きますが、こちらのお店でもそういう方が多いですか?

うちでは逆かもしれません。皆様わりと、毎回違う豆をお求めになられます。毎回購入された豆と焙煎具合をメンバーズカードに記入させていただくのですが、それを見てどれが良かった、と振り返ってまたその豆に戻ったり、コーヒー豆の味わいの「違い」を楽しんでおられるようです。

- それは、まるでコーヒー豆のカルテのようですね!これだけ種類があって、焙煎の具合も都度変えられたら、様々な味を制覇する楽しみが続きます。

▲入り口からぎっしりと、世界各国の生豆が勢揃い。  この光景を通りやバスの中から眺め「いつか来てみたかった」と言って来店される方も多いとか。

▲入り口からぎっしりと、世界各国の生豆が勢揃い。
 この光景を通りやバスの中から眺め「いつか来てみたかった」と言って来店される方も多いとか。

 

▲店頭にある様々な豆が日替わりでドリップコーヒーとして提供されている。たまに、相当高級な豆が当たる日があり後口さんも「ミラクルあります」との事!

▲店頭にある様々な豆が日替わりでドリップコーヒーとして提供されている。たまに、相当高級な豆が当たる日があり後口さんも「ミラクルあります」との事!

- 後口さんは、いつ頃からコーヒーが好きになったのですか?

またドラマが無くて申し訳ないのですが、私の場合、両親がコーヒーを飲む家でしたので、気がついたら当たり前のようにコーヒーが好きになっていました。

- これほど豆の種類が多くて、しかもお客様の前で焙煎するコーヒー豆専門店に勤めようと思うのは、相当好きでないとハードルが高いように思うのですが。

そうですよね、私も早く気がつけば良かったのですが、その時はそこまで全然考えておらず、入社してみて初めてコーヒー豆の奥深さに気付きました。
コーヒーが好きだったとは言え、豆によってこれほど味が違うことも知りませんでしたし、種類もこんなにあるとは。

- 逆にその気負わなさが良かったのかもしれないですね(笑)

美味しさがぎゅっと詰まっているのが
エメラルドマウンテン。

▲コーヒー豆の形をした、コーヒーが練り込まれたクッキー。ノスタルジックな優しい味わい。店頭では1枚ずつのバラ売りも。

▲コーヒー豆の形をした、コーヒーが練り込まれたクッキー。ノスタルジックな優しい味わい。店頭では1枚ずつのバラ売りも。

エメラルドマウンテンは、当店でも5本の指に入る人気豆です。濃厚で味わいがしっかりしていて、かといって苦みが少ないので非常に飲みやすいですよね。濃いめに淹れても本当にマイルドで美味しさがぎゅっと詰まっています。

- コーヒーの味が濃厚ということは、やっぱり合わせるなら濃厚なお菓子が良いでしょうか。

とはいえ、エメラルドマウンテンはとってもマイルドなので、あっさりしたお菓子もよく引き立ててくれます。たとえばこちらの「鈴木商店の珈琲焼菓子」というクッキーなのですが、とっても懐かしい、やさしい味なのですね。エメラルドマウンテンに合わせていただきたいです。

- 昭和7年の懐かしい感じが、パッケージだけではなく味にも表現されているのでしょうか。見た目もほっこりしてかわいいです!

▲創業82周年を迎えられる函館美鈴(美鈴商事株式会社)さんは、北海道内に生ケーキなどの洋菓子やパンの製造工場を持ち、カフェや食品スーパー等も展開されています。「鈴木商店」シリーズのお菓子は他にもあるそうで、いつかショップ探訪で、北海道のお店にもお邪魔したい!と思いを募らせる編集部なのでした。

▲創業82周年を迎えられる函館美鈴(美鈴商事株式会社)さんは、北海道内に生ケーキなどの洋菓子やパンの製造工場を持ち、カフェや食品スーパー等も展開されています。「鈴木商店」シリーズのお菓子は他にもあるそうで、いつかショップ探訪で、北海道のお店にもお邪魔したい!と思いを募らせる編集部なのでした。

珈琲焙煎工房 函館美鈴 浜田山店

エメラルドマウンテン SHOP DATA

珈琲焙煎工房 函館美鈴 浜田山店

住所〒168-0065 東京都杉並区浜田山3-32-2
営業時間10:00〜19:30
定休日年中無休(1月1日〜1月4日休み)
電話番号03-5317-4571
FAX番号03-5317-4571
最寄り駅京王井の頭線 浜田山駅 徒歩1分
駐車場無し
公式サイト http://www.misuzucoffee.com
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